【鐘楼再建落慶法要のご報告】
当山の梵鐘および鐘楼(梵鐘堂)は、戦後まもない1952年(昭和27年)に門徒の方々のご尽力により、戦後復興への願いを込めて建立されたものです。残念ながら老朽化が甚だしく基礎も傾いてきたため、約20年前より使用を中止していました。その後、約10年の準備期間を経て再建日程が決まりましたが、東日本大震災により1年間延期した上で昨年秋に着工し、今春完成の運びとなった次第です。新鐘楼は、従来の山門横ではなく「旧ご頂骨堂跡地」に再建されました。
落慶法要(2013年4月6日)は、工事が未完成の上に悪天候が予想されたため、新鐘楼前での式典を中止して本堂内で行われました。多く方々のご参列の下、雅楽の生演奏を挟みながらの読経を経て、衆会(しゅうえ/中央仏教学院卒業生有志による合唱団)による記念合唱と、プログラムは進みます。そして、本堂内を埋め尽くす美しい女性コーラスのメロディーと力強い男性コーラスのハーモニーに酔いしれていると…、鐘楼より梵鐘の懐かしい音色が稲田山山麓に響き渡りました。新鐘楼の写真は、工事完成後に掲載いたします。
新鐘楼の方角に臨み読経が行われました。左端は雅楽の楽人の皆さんです。
次々とお焼香される参列者の方々。悪天候が予想されたにもかかわらず、多くの方々が遠方よりお越しになりました。
中央仏教学院卒業生有志による合唱団「衆会(しゅうえ)」の美しい混声合唱が、本堂内に響きわたりました。昨年のサマーセミナー後に行われたミュージカルに続き、衆会の皆様、素晴らしい合唱をありがとうございました。
皆様のご尽力により、遂に新しい鐘楼が6月9日に完成いたしました。ご支援を心よりお礼申し上げます。なお引き続いて、鐘楼周囲の復旧整備および緑化工事を行う予定です。20年ぶりの「除夜の鐘」を楽しみにお待ちください。